日本人ならインベーダーゲームを知らない人はいないですよね。
今の若い人は実際にプレイをしたことはないかもしれないですが、名前は聞いたことがあると思います。
だけど、インベーダーゲームの正式名称は「スペースインベーダー」だという事を知っている人は意外に少ないかもしれません。 ㈱タイトーから販売されて大ヒットしたのは「スペースインベーダー」です。
このゲーム機はテーブル型になっていて、このゲーム機を挟んで向い合せで人が座ることを想定して造られました。 そのため、2人交代制でゲームをすることができます。
2人交代制とは、初めにゲームをしていた人が敵の弾に当たって自機がやられてしまったら、テーブル上面のブラウン管に映し出される映像が180度回転して、続きは向かい側の人がプレイできるというシステムです。
攻略方法
どの様なゲームにも必ず、攻略方法があります。
攻略方法の主なものはゲームソフトのバクを利用したものです。 スペースインベーダーも「名古屋撃ち」というゲームのバクをついた攻略方法が生み出されました。 このゲームが大流行のさなか、名古屋撃ちを究めたいという人が続出し、さらに人気に拍車が掛かりました。
ちなみに、なぜ名古屋撃ちという名称が付いたのかはよくわかっていません。 有力な説は、名古屋に住んでいた人が始めた攻略方法だからと言う説です。
コピー品の乱立
スペースインベーダーはその生産が追い付かないほど売れて、多くの喫茶店に導入、そしてゲームセンターも開店ラッシュとなりました。
この人気に目をつけた業者が、業務用ゲーム機だけではなく家庭用ゲーム機など様々なところで模造品を発売しました。
スペースインベーダーが登場した時は、ファミコンはまだ世に出ていない時代だったので、主な模造品は業務用ゲーム機とインベーダーゲーム専用の家庭用ゲーム機です。
家庭用ゲーム機の模造品は乾電池で動き、敵も自機も、そして弾でさえLEDで表示させるというなんともシンプルな造りでした。 でも、自宅でインベーダーゲームを楽しめるという事で非常に人気があったようです。
ゲームへの影響
それまで、コンピューターによって作り出される敵と戦うというゲームシステムは一般的ではなかったのですが、スペースインベーダーの登場後は、多くのゲームでこのシステムが取り入れられ、一般化しました。
スペースインベーダーの次に出たタイトーのゲームはと聞かれたら何と答えますか? 多くの人は後継機種は「ギャラクシャン」と答えるのではないでしょうか。 でも、ギャラクシャンを開発したのはタイトーではなく、ナムコです。
ギャラクシャンはナムコがスペースインベーダーに感化されて作ったゲームです。 ギャラクシャンはインベーダーゲーム程の大ヒットにはなりませんでしたが、それでも「ゲームセンターあらし」という漫画の題材として取り上げられるぐらいのヒットにはなりました。