平安京エイリアンは、スペースインベーダーが発売された年と同じ年に誕生しました。
平安京エイリアンは、東京大学の学生チームが作ったゲームとして雑誌などのメディアに掲載されて認知度が広がりました。
最初は米国製のパソコンAppleⅡ用としてBASICプログラムで作られましたが、そのゲームをみた業務用ゲーム開発企業から商品化の話があり、 翌年の1980年にはアーケード版も登場をしました。
斬新なゲームシステム
それまでのエイリアンなどの敵が出てくるゲームは、敵を倒す方法は弾を撃って倒すのが一般的でした。
それが、平安京エイリアンでは、主体的に敵を倒すのではなく、穴を掘って敵がその穴に落ちるのを待つという能動的な方法でした。 なぜ、このようなシステムになったかと言うと元々のゲームアイデアは部屋の中のゴキブリをゴキブリホイホイで退治するというアイデアだったからです。
普通の部屋だとゲームの自由度が高すぎて遊びづらいため、部屋は迷路状となりました。 そして、ゲーム開発に携わった学生の一人からゴキブリだとかっこ悪いので敵キャラはエイリアンにしたいとのアイデアが出されました。 そのアイデアが採用をされて、エイリアンが敵キャラとなりました。
ゲームのフィールドは碁盤目状で平安京に似ていることから、このゲームの名称は平安京エイリアンとなずけられました。
平安京と聞くと京都なので、東大ではなく、京都大学を連想してしまいがちですが、このゲームは京大生ではなく東大生が作ったゲームです。
このゲームは主体的に敵をやっつけるのではないので、どことなく地味なイメージがあります。 東大生というと地味なイメージがあるので、そういった点ではゲームとのつながりを感じてしまいます。
また、どことなくオタクっぽいイメージもこのゲームはあります。 そのためか、攻略技の一つとして「アキバ掘り」というテクニックもあります。
時間つぶしには最適
平安京エイリアンは、近年ではWindowsパソコンや携帯電話アプリにもなっています。
この背景には、シンプルなゲーム性にあると思います。 プレイにそんなに時間が掛からないので、ちょっとした空いた時間に、暇つぶしとして楽しむのに向いています。 そのため、空き時間に楽しめる様に携帯電話やパソコンにも移植をされたのだと思います。
Windowsパソコンには、最初から「マインスイーパー」などの暇つぶしゲームが付いていますが、平安京エイリアンもそれと同じ位置づけと考えて良いでしょう。
ドハマりしてしまうほどのすごいゲームではないけど、ちょっとした時間に楽しむには最適なゲームです。